WordPressのテーマに機能を追加するためのテンプレート関数がadd_theme_support
である。functions.php
に記述すると有効化できる機能を確認する。
コンテンツ
コード
add_theme_support
でテーマに追加できる機能は以下のとおり。
投稿フォーマットを有効化
投稿フォーマットは初期状態では無効なので、functions.php
にコードを書いて有効化する必要がある。
これにより、エディターに投稿フォーマット
が表示され、アサイド
とギャラリー
+標準
の中から選択できるようになる。

使用可能な投稿フォーマット
aside(アサイド) | 通常タイトルなしで表示 |
---|---|
gallery(ギャラリー) | 画像ギャラリー。ギャラリーショートコードと添付画像を含む投稿など |
image(画像) | 単独の画像。投稿本文内の最初の タグが画像と見なされる |
link(リンク) | 他サイトへのリンク。投稿本文内の一つ目の<a>タグがその投稿の外部リンクと見なされる |
quote(引用) | 引用文 |
status(ステータス) | 通常140程度の短い近況アップデート |
video(動画) | 単独の動画、または動画のプレイリスト。投稿本文内の最初の |
audio(音声) | 音声ファイル、またはプレイリスト |
chat(チャット) | チャット履歴 |
自作投稿フォーマットを追加する方法
まず確認だが、投稿フォーマットを有効化するためのコードをfunctions.php
に記述する必要はない。ただし投稿フォーマット有効化と自作投稿フォーマット追加は併用しても問題ない。
新規テンプレートファイルを作成する
single.php
やpost.php
の複製でも良いので、拡張子が.php
のファイルを作成する。
format-test.php
を作成
新規テンプレートの先頭に「フォーマット名」を記述する
フォーマット名は「フォーマットテスト」とし、続けてテンプレートを使用する投稿タイプを設定する。post
は投稿ページで、page
は固定ページでオリジナルテンプレートを選択し使用できるようになる。
サーバーにアップロードする
テーマフォルダのstyle.css
と同じ階層にアップロードする。
- public_html
- wp-content
- themes
- company01 // 有効化したテーマ
- format-test.php // ここにアップロードする
- style.css
- company01 // 有効化したテーマ
- themes
- wp-content
エディターに登録される
投稿ページや固定ページのエディターの右パネルにテンプレート
が出現し、テンプレートを選択することができるようになる。

投稿フォーマットと紛らわしいが、別の設定であることが確認できる。
アイキャッチの有効化
アイキャッチを有効化するために、functions.php
にコードを記述する。
これによりサポートが追加され、アイキャッチ画像
のメダボックスが投稿・固定ページの編集画面に表示される。

またアイキャッチを有効化する投稿タイプを設定することもできる。
アイキャッチ登録の有無をチェックして出力する
アーカイブページなどにアイキャッチを表示させている場合、投稿にアイキャッチが割り当てられているのかどうかチェックする必要がある。アイキャッチ設定もれがあるかもしれないためだ。
アイキャッチを表示するためにthe_post_thumbnail()を使用したが、用途によって別の関数を使い分けることもできる。
get_the_post_thumbnail()
投稿やページの編集画面で設定することができるアイキャッチ画像を取得する。
設定されていればアイキャッチ画像を出力する HTML 画像エレメントを返し、設定されていなければ空文字列を返す
- get_the_post_thumbnail()
- 投稿やページの編集画面で設定することができるアイキャッチ画像を取得する。
- 設定されていればアイキャッチ画像を出力する HTML 画像エレメントを返し、設定されていなければ空文字列を返す
表示するサムネイルのサイズを変更する
the_post_thumbnail()
の引数にサイズを渡す。
クラス名を付与する
クラス名としてclass-nameを付与したアイキャッチ画像を表示させる。
これにより、<img>
タグにクラス属性class-name
が追加される。
別の書き方では、
次のようなHTMLが生成される。
アイキャッチ画像がない時に別の画像を表示する
アイキャッチ画像が登録されていない時に表示するデフォルトのアイキャッチ画像を登録しておく。
テーマフォルダ内にデフォルトのアイキャッチ画像を登録
準備したdefault-thumbnail.png
をテーマフォルダにアップロードする。
- public_html
- wp-content
- themes
- company01 // テーマフォルダ
- images
- default-thumbnail.png // デフォルトアイキャッチ画像
- images
- company01 // テーマフォルダ
- themes
- wp-content
プログラムの書き方
カスタム背景の有効化
body_class()
とwp_head()
を配置した上で、functions.php
にカスタム背景を有効化するコードを記述する。
外観>カスタマイズ
の左パネルに、色
と背景画像
が表示されるようになる。
左パネル

色の設定

背景画像の設定

出力されるスタイル
1bodyタグにcustom-background
というクラス名が付与される。
2headタグにインラインでスタイルが追加される。
初期値を設定する
カスタムヘッダーを有効化する
functions.phpにコードを追記する。
オプション設定をする
ヘッダーテキストカラーのスタイルをheadに挿入する
ヘッダー画像の上に載せたいテキストのタグにp-header__ttl
クラスや、p-header__info
クラスを付与する。
テンプレートを編集する
6行目の<p>にp-header__ttl
を付与。
CSSで調整する
完成
ボリュームのあるカスタマイズだったが、動画の埋め込みやランダム表示など、カスタマイズの幅は残っている。
- WordPressカスタムヘッダーを完璧に使いこなしたい人へ告ぐ!
https://original-game.com/wordpress-custom-header/ - WordPressにカスタムヘッダーの機能を追加して画像を表示する
https://shu-sait.com/custom-header-tuika/