エビスコムが著した書籍『作って学ぶ HTML + CSS グリッドレイアウト』は、グリッドレイアウトの精密な知識が身につくのはもちろんのこと、他では解説されることのない奥深いCSSまで執拗に解説される有意義な書籍です。
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『作って学ぶHTML + CSS グリッドレイアウト』評価は☆5
本書は歴史的なCSSの変遷の中でグリッドレイアウトが辿ってきた取り扱い、というマニアックな話題からスタートします。CSSグリッドの仕様策定者とその貢献やアイディアが紹介され、テクニカルな解説を迅速に入手したい読者にとっては回りくどくも感じます。しかし、ここで語られる「フローレイアウト」と「CSSグリッド」の機能差を理解することで、グリッドの理解が深まります。
次に、実用的なデザインのパーツをCSSグリッドで作成しながら、各プロパティの使い方を学びます。これまでネット検索して先人のコードをコピー&カスタマイズしていた身からすると、目からウロコ、「なるほどそういう仕組だったのか!」と感嘆の連続でした。
CSSグリッドでよく見かける、「1fr」と「auto」の違いがわかるだけでもグリッドで実現できるデザインの幅がぐっと広がったように思えました。また、「grid-auto-rows」や「grid-auto-flow」といった似通ったプロパティも詳細に説明されています。
最後に、グリッドで構成したテンプレートを作成します。実務でもすぐに取り入れやすい洗練したデザインがベースになっているのがありがたいです。このパートは前項までで学習したパーツを活用していくため、知識の定着に一役買いそうでした。
直近になって利用できるようになった「サブグリット」も取り入れられています。
全体的に誤植もなく、20年使えるグリッドデザインを学べる大満足の書籍でした。レビューするならまちがいなく☆5です。
幅・高さについて発展的な内容が盛り込まれている
グリッドの説明の一環として、幅・高さについて発展的な内容が盛り込まれています。コーダーであれば日常的に扱うwidth・heightですが、インラインボックスやブロックボックスのサイズの計算方法をここまで詳細に説明している書籍が初めて読みました。
細かい内容にページを割き、執拗な説明が続きますが、それが良い! 深遠なCSSを愛するコーダーならその奥深い世界を除くことが楽しくてたまらないはずです。
CSSグリッド習得希望者にとってベストワン
『作って学ぶHTML + CSS グリッドレイアウト』は丁寧な解説と執拗な掘り下げがコーダーの力量を底上げしてくれる書籍です。初心者には向きませんが、中級者こそ読んでほしい、CSSグリッドのベストワンだと思いました。
同じエビスコムの『CSSグリッドで作る HTML5&CSS3 レッスンブック』も2018年に出版されていますが、内容の濃厚さと新しい手法の扱いの面で、『作って学ぶHTML + CSS グリッドレイアウト』を推します。
正直、一度通して履修しただけでは理解できないこともありましたが、20年使えるスキルを身につけるために、2度3度手に取り、あるいはリファレンスとして手元においておきたいと思います。
『作って学ぶHTML + CSS グリッドレイアウト』書籍情報
著者 | エビスコム |
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出版社 | マイナビ出版 |
発行日 | 2024年2月26日 |
ページ数 | 320ページ |
価格 | 3,509円 |
特典 | CSS Grid Cheat Sheet 副読本 |